セカンド冷凍庫導入と真空パック運用メモ

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はじめに

最近、自宅で冷凍庫をもう一度導入しました。いわゆるセカンド冷凍庫です。なかなか便利に使っています。ここでは、それを導入した背景と、どんなふうに運用しているかをメモしておきます。

選んだ冷凍庫について

ツインバードのHF-E916 と言う機種です。色は白にしました。

https://store.twinbird.jp/products/hfe916

選んだ理由は

  • 省エネ性能がくランニングコストが抑えられる
  • 容量がある程度大きいこと
  • 急速冷凍モードがあること
  • 霜取りが不要なファン式であること

でした。他のメーカのものも検討しましたが、我が家にはこれがベスト。ただ、省エネの分だけ断熱層が厚めで、サイズもセカンド冷凍庫としてはかなり大型になりますので慎重に選んだ方がいいかもです。

また、調べているときに気付いたのは、冷蔵庫、特に冷凍庫は「容量と消費電力が比例しない」ということです。容量が大きいと消費電力が大きくなりそうと言うのが普通の感覚。私もそのイメージだったのですが、調べると全然そうじゃない。

むしろ、一人暮らし向けなどの小型タイプの方が、ファミリー向けの大型タイプより消費電力が大きいとかそういうことが普通にあります。それも2年~3年使えば元が取れるような価格差で済むレベルの価格差しかないとかです。この冷凍庫もそうでした。結構容量が大きいのですが、恐らく数年で価格差が吸収出来るレベルで消費電力が少なかったです。選ばれる方はそこをチェックポイントにするといいかもですね。

冷凍庫を購入したきっかけ

まず、冷凍庫を購入したきっかけです。病気をしてから自分自身のケアにある程度時間が必要になってきました。ケアをちゃんとやらないと結局色々な事が破綻すると言う事が分かってきたのです。

さらに、仕事と介護や生活を両立しながら、クオリティを落とさず暮らしていく、やるべきことに時間を使えるようにしたいと考えました。

そこで色々な事を考えてやっていますが、その中で、作ったものをストックしておくなどして時間を効率化できるのではないかと考えて導入しました。そのほかに、私が出社している時に、両親が簡単に調理して食べられるものをストックしておくということも意識しています。

買い出し頻度と賞味期限の課題

以前から、時間とお金の節約のため、週の中でできるだけ買い出し日を少なくし、週に1回または2回の買い出しで1週間分の食糧を確保する運用をしていました。しかし、次の買い出しまでの期間が少し空くと、どうしても賞味期限的に微妙な感じになります。日付的には切れてしまうものが結構出てきてしまいますし、実際にわるくなるもの、味がかなり落ちるものが出てきます。

最近の冷蔵庫は特に野菜室が工夫されていて性能が良く、私はメインの冷蔵室全体がチルド温度になるような低めに設定しているので、1週間程度であればある程度は持ちます。それでも、予定の変更で食材を使い切れないと残ってしまい、無駄になることがかなりの頻度で起きていました。そして、これを防ぐ為に管理工数がかかっていて、脳のリソースが割かれている感じがありました。

また、長く安定して保存するには、肉ならブロック肉(かたまり肉)で買うなどの工夫が必要です。魚も生は傷みやすいので避け、下処理してあるものを用意するといった地味な工夫が要ります。そこまでしても、もやしやなまこような足の速いものは、基本的に1週間持たせることはできません。

冷凍化という解決と学び

そこで、これらを解決するために、冷凍にすることにしました。当初の目的としては、冷凍庫を導入し、いろいろな食品をストックして買い出しの頻度を週1〜2回に抑えつつ、1週間暮らしていけることでした。さらに調べてみると、「野菜は丸のままではなく、用途に合わせて事前に加工してから冷凍するのが普通」ということが分かりました。冷凍食品メーカーのニチレイさんが監修されている本「ニチレイフーズの広報さんに教わる 食材の冷凍、これが正解です!」 を読んで勉強したのですが、水分が多く一般的には冷凍できないと思っていたもの(例えば大根)でも、丸ごとではなく用途に合わせてあらかじめ加工してから冷凍を徹底すれば、問題なく解凍できることが分かりました。

冷凍することの副次効果として、メニューで使用する形をあらかじめイメージし、そのサイズにカットしておけることも大きいです。当初は魚や肉を中心に、既存の冷凍食品を多く冷凍保存する予定でしたが、結果的に「自作の冷凍野菜」をたくさん作るようになってきています。

ラップ個包装の手間と真空パック導入

こちらの本では、冷凍保存の手順として「1個ずつラップで包む」作業が頻繁に出てきます。これは、空気に触れる面積を減らし品質劣化を防ぐためです。意図は理解できますが、私の冷凍庫導入の目的は「できるだけ時間を節約しつつ、生活の質を落とさず、野菜もちゃんと入った食事を出す」ことです。ひと手間のラップ作業を一つ一つやっていると、クオリティも時間効率的にも厳しいです。

そこで、冷凍庫に加えて真空パック機を導入しました。真空パックは空気を抜いて保存するので、酸化を防げます。実は冷凍との相性が非常に良くいのです。

単純に冷凍すると、0℃以下になり、仮定だとマイナス18度保存がデフォです。この状態では水分は凍っていても、塩分やたんぱく質、油などは凍りません。この状態でも空気に触れると酸化が進んでいきます。また温度変化によって水分が結晶化して出てしまい「冷凍焼け」という問題が発生します。これが冷凍食品の寿命の多くを決めます。

しかし、そこで真空にしてから冷凍すれば酸化と冷凍焼けの現任になる、空気をほぼシャットアウトできるのです。これで大きく長持ちします。さらに袋に野菜などを入れて真空にすれば、1個ずつラップで包むよりはるかに簡単に密閉でき、袋が中身に密着してくれるので扱いやすいです。熱で圧着されるため、内容物が出てくることもありません。

導入から約2ヶ月の運用メモ

カレー(常備菜)

まずカレーです。いつも冷凍のカレーを常備するようになりました。ジップロックコンテナの「2」サイズにおよそ200g入る容器を使い、一度に大量に作ったカレーを入れて、冷蔵庫の急冷モードをつかって粗熱を取った後に冷凍庫に移し、急速冷凍モードで凍らせます。カチカチの状態で保存できるので、時間がない時や、私が不在の時に父や母の食事として提供できます。カレーは牛肉ではなく、もっぱら鯖の水煮をつかったサバカレーにすることが多いです。これは我が家の好みでもありますが、塊肉は冷凍で食感が変わりやすく硬くなりがちで、その問題をサバカレーにすることで回避できるためです。たくさん作って食べ切ったら、またすぐ作るという形で、常備菜として用意しています。

お肉類(鶏もも肉)

お肉類で常備しているのは、鶏もも肉が一番多いです。相場は安くても100gあたり128円くらいですが、タイミングによっては98円で買えることもあります。その場合は「メガ盛り」で大量に買ってきます。従来は使い切れないこともありましたが、今は購入した鶏もも肉に、ミートソフター(隠し包丁を入れる剣山のような器具)で満遍なく穴をあけ、繊維をほぐして平たく伸ばします。この状態で袋に入れて真空パックし、冷凍します。非常に薄い鶏もも肉の冷凍プレートになるので、立てて保存できます。使う時は取り出し、あらかじめ分かっていれば冷蔵庫に移して解凍します。思いつきで今すぐ使いたい時は、水を張ったフライパンに袋のまま入れ、火はかけません。水の高い熱伝達率で急速に解凍できます。真空パックしてあるので、そのまま浸けてOKです。これで常に鶏もも肉がある状態になり、料理に悩まなくなりました。

また、あらかじめ唐揚げ用や照り焼き用の下味を付けて真空パック冷凍にしておくこともやり始めました、もう出しただけでほとんどできているので本当に簡単です。

魚(3人分の小分け)

魚も、購入したら一度に食べる量(我が家は父・母・私の3人暮らし)に合わせて3つに分けて袋に入れ冷凍するようになりました。

以前は「メガ盛り」のような大容量は扱いづらく手を出しませんでしたが、今は購入して、冷凍のまま3つに小分けし、真空パックして冷凍保存します。食べる時に取り出して、少し解凍して焼けばすぐ食べられます。スーパーで賞味期限が近く半額や割引のシールが貼られているものも積極的に購入し、冷凍して使うので、結構な節約になっていると思います。いわゆる食品ロスの軽減にもなってるんじゃないかと。

野菜(まとめ切りと常備)

肉・魚以外では、野菜を刻んで冷凍しています。大根はお味噌汁用、炒め物用などの形で切り分けます。一度に大量に切る時は往復式の電動調理器を使います。毎日の味噌汁程度の少量調理では、機材の出し入れと洗浄の方が時間がかかるので不向きですが、週末に時間を見つけて大量に切って冷凍保存するなら、十分に価値があります。例えば大根を2本丸ごと買ってきて、全部切って下ごしらえしておきます。同じ考え方で、ナスや小松菜なども冷凍できます。特に小松菜は夏は安いので、たくさん買ってカットして保存します。野菜炒めにも味噌汁にもさっと入れられます。小松菜は鉄分が豊富で、鉄分が不足しがちな我が家では必ず常備しています。野菜室でも持ちますが、冷凍なら葛藤した状態にできるので、使う時にそのまま出せるのが大きなメリットです。

きのこ(冷凍との相性)

私はきのこをよく食べますが、きのこと冷凍の相性が非常に良いです。しめじはバラされたもの、えのきはカットえのきを買ってきて、そのまま冷凍できます。食べ比べると、冷凍したきのこの方が出汁がよく出ておいしい感じがします。実際うまみ成分は増えているのだそう。少し柔らかくなる感じもあり、きのこは基本的に冷凍してから調理した方がおいしいかもしれません。なめこの味噌汁も明らかに増えました。なめこは足が速く、冷蔵では2〜3日しか持ちませんが、柄が切られた真空パックの状態のものなら、そのまま冷凍庫に入れて凍らせ、使う時は冷凍のまま味噌汁に入れられます。非常に便利で、最近は「楽しいなめこライフ」を過ごしています。

平日の時短効果:テレワーク中の昼食

こうした運用で、野菜の多くが冷凍できることに気づき、いろいろな時間の短縮ができています。時短効果で一番大きいのは、テレワーク中の昼食です。お昼ご飯は、私だけでなく家族の分も同時に作っています。例えば肉うどんを作る場合、豚の切り落とし肉はあらかじめ食べやすい大きさに切り、100gずつで冷凍しています。これを取り出してフライパンに入れ、解凍しながら炒めます。スライス済みの玉ねぎも冷凍してあり、必要量を取り出します。小松菜やキノコも気宇分で投入します。

これらは炒め物前提で冷凍しておけば、組織が壊れていて早く炒められます。時間的には、冷凍うどんを茹ている間に具を炒め上がる感じです。粉末のうどんスープで仕上げればできあがり。

以前は12:05に調理開始して12:30を少し過ぎる頃に昼食、という感じだったのが、今はおよそ10〜15分で、12:20くらいには食べ始められます。お昼安物10分は夜の1時間に相当する価値がある!・・・かもしれません。その時間でゆっくりご飯を食べ、落ち着いて介護をして、その後に皿洗いをしても、充分に余裕を持って午後の業務に戻れます。これは非常に大きいです。

真空パックの使い心地とコスト

導入した真空パック器

導入したのは、アスクワークスさんの PZ-290SE と言う真空パック器です。私はAmazonで買いました

https://askworks.com/html/page02-3.html

選んだ理由は

  • エンボス加工の袋が不要なノズル式
  • 比較的大きなサイズまでパッキングできるサイズ
  • 熱圧着時感を調節できる
  • 日本の包装機器の会社さんがちゃんと輸入して品質検査をした上で発送している
  • チュートリアル動画が分かりやすかった

一般にホームセンターなどで売っているものは確かに本体は安いのですが、消耗品であるエンボス加工の専用袋がかなりコストがかかりそちらで利益を上げるビジネスモデルのようで私にはちょっとあいませんでした。私のような運用を考える方は、ネットで購入を考えるといいかもです。

AIで音声入力が実用的になってきました

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1. 背景と現状の制限

手術後の後遺症で視力がまだ完全に戻っていないため、パソコンやスマートフォン、テレビを長時間見ることは禁じられています。本来は1時間から2時間程度に制限するよう指示されていますが、仕事上それでは厳しいため、自己責任で時間管理と休憩を徹底するしかありません。 また、中学生のころにパソコンを買ってからここまで、30年以上、デジタル機器を触らなかったことがない私です。それなしでの生活などは考えられません。

2. 音声入力の導入と利点

そこで、改めて活用しているのが音声入力です。目を閉じたり、窓の外の景色を眺めたりしながら入力できるため、画面を見続けなくて済みます。現在、これが実用的になってきています。昔、AIが発達する前にパッケージソフトで音声入力を試したことがありますが、私は全国規模のタイピングコンクールで入賞できるほどタイピングが速く、当時は手で打った方が早いという状態でした。

3. 音声認識技術の進化

最近(といってももう数年はたっていますが)AI的アプローチにより音声認識の精度が大幅に向上しました。現在使用しているのは Windows に搭載されている標準音声認識システムで、Windowsキー+H だけで高精度の認識が得られます。Android でも Google 音声入力がクラウド経由で優秀な認識結果を返してくれるので、これだけで音声認識的には、実用的だと感じます。

4. 残る課題

それでも音声入力には課題が残ります。1つは誤入力、もう1つは「あー」「えー」といった口語表現がそのまま文字化される点です。タイピングならすぐに修正できますが、音声入力ではそのまま残ります。また、誤変換や句読点の欠如、書き言葉と話し言葉の違いも問題になります。

有名な音声入力ユーザーである勝間氏などは口頭で高いクオリティの文書をそのまま入力できるようですが、さすがに私はそこまでのことはできません。そこで、LLMの力を借りることにしています。

5. LLM による文章整形

音声認識で得たラフな文章を「読みやすい形に整えてください」といったプロンプトとともに ChatGPT などへ渡すと、かなり綺麗に成形してくれます。実はかなり前から試していて、以前は文意が曲解されたり勝手に要約されたりと難しい面がありましたが、GPT-4o登場前後ぐらいから、あるいはGemini 2.0ぐらいから、ある程度安心して任せられるレベルにまで改善されました。

6. 読みやすさと“自分らしさ”の両立

LLM が優秀すぎるがゆえに私独特の“手癖”が消え、自分の文章ではないような違和感を覚えることもあります。医師から本格的にパソコン使用の許可が出たら、プロンプトをさらに研究し、個性を保ちつつ整形できる方法を模索したいと思います。

7. 仕事への応用…はまだまだ

仕事への活用も試行中ですが、ビジネス文書では簡潔さや箇条書きなどの利用による正確さなどが求められるため、まだ音声入力による最適解にたどり着いていません。どうしても長くなってしまうという自分の利用方法的なスキル不足もあります。

一方、ブログや日記のような用途では、音声入力+AI整形でほとんど修正不要のレベルに達しています。

ということで、今後は労力を減らしてここの更新を増やし、ネットの海に文章を蓄積することで、少なくともAIが食べることで何かだれかの糧になればと考えています。

入院で得たたくさんの気づきと学び、雑感

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これまで家族の入院に散々付き添ってきた経験から「入院は知り尽くしている」と思っていました。

しかし、自分自身が入院してみると、やはり体験はまったく異なります。どうでもいいことも多いかもしれませんが、感じたことを省略せずにそのまま書いておきます。


1つ目:車いすに乗ってわかったこと

手術室へ向かう際は、どんなに健康でも必ず車いすかベッドで移動するという決まりがあります。

今回、看護師さんに車いすを押してもらいながら廊下を進むと、リノリウムの床が意外に凸凹していると気づきました。押す側だったときは気にならなかった小さな段差でも、乗る側だとダイレクトに伝わります。

看護師さんは後ろから押すため顔が見えず、エレベーターに乗ったタイミングで顔をのぞき込んでくれるだけで安心できました。今後、母の車いすを押すときには必ず顔を見せて声をかけようと心に留めました。


2つ目:病院には多様な患者さんが集まっている

今回は目の病気で入院しましたが、体は動かせるので院内を散歩していました。

飯田市立病院は紹介状がないと受診できない地域の中核病院です。小児科に来る子ども、白内障手術で訪れる高齢者、私のように若くして網膜の病気を患う人、加齢による病気で定期的に注射を受ける人など、本当に多様な患者さんがいます。

母を車いすで連れて来るときの感覚以上に、同じように車いすで家族に付き添われる方が多いことを実感しました。平日昼間には作業着姿で会社を抜けて来ている方も見かけ、ここが地域の最後の砦であることを改めて感じました。皆さんが前向きに治療と生活を両立している姿に、自分も頑張らなければと励まされました。


3つ目:院内コンビニ(デイリーヤマザキ)のありがたさ

病院内にデイリーヤマザキのブランドでコンビニが入っており、電子マネーにも対応していて大変助かりました。

病院の外に出られない入院患者にとって、外とつながる貴重な窓口です。医療費以外の支払い(入院日用品セットや病衣など)もコンビニレジで済ませられ、日用品やお茶なども手頃な価格で購入できます。

特殊な絆創膏や医療用ウィッグなど病院ならではの商品もそろい、店員さんも知識豊富でした。飯田下伊那管内でコンビニブランドが入り電子マネー対応している病院売店は、恐らくここだけではないでしょうか。入院中にお金をおろさなくてもよいですし、現金や小銭も不要です。高次脳機能障害などで計算が難しい方にも優しく、他院でも電子マネー対応が進むと良いと強く感じました。


4つ目:専門外来の存在

飯田市立病院には内科・外科・眼科・脳神経外科などに加え、スポーツ整形外科などの専門外来もあります。

完全予約制で待合室から離れた場所に診察室が設けられており、以前なら松本市や県外へ行かなければ受けられなかった診療が地元で完結できるようになっていました。地域医療の充実を実感しました。


5つ目:階段を使う医療従事者の体力

私は3階西病棟に入院しており、リハビリも兼ねてエレベーターではなく階段を利用していました。

病院の階段は一般的な階段より段差が低く、滑りにくい設計ですが、それを医師や看護師さんが一段飛ばしで軽快に上っていく姿をよく見かけます。体力を維持してこそ質の高い医療が提供できるのだと実感しました。


6つ目:夜間に活躍するロボット掃除機

夕食を終え、20時ごろに院内を散歩していると、1階ロビーから円盤型のロボット掃除機が静かに現れました。

家庭用より一回り大きく、人が近づくと止まって待機するなど賢く制御されています。都会のオフィスビルで見かける大型ロボットよりコンパクトで、病院でもロボット化が進んでいることに感動しました。


7つ目:病院食の温冷分離と味付けの工夫

配膳トレイは中央で仕切られ、右側は温められたご飯や味噌汁、左側は冷たいフルーツや冷奴と、適温を保ったまま届きます。

塩分は日本人の基準である1食6 g以内に抑えられているものの、味は想像以上にしっかりしていて驚きました。栄養士さんの努力を感じ、自宅でも和え物やフルーツを取り入れるようになりました。


8つ目:医療スタッフの心遣いとバイタル測定

私は視覚的安静が必要でしたが、足腰は健康なので自由に歩けました。看護師さんは過度に干渉せず見守ってくれつつ、行動や体調は細かくチェックしてくれていたようです。

毎朝の血圧・体温・血中酸素濃度の測定は簡単で、体のシグナルを正確に把握できます。退院後も家族とともに測定を続けています。


9つ目:散瞳検査の日は飯田線で通院

瞳孔を拡張する薬を使う散瞳検査の日は車で来られないため、伊那八幡駅から飯田線を利用しました。

Googleマップでは田切駅が近く見えますが直通路がなく、伊那八幡駅の方が実際は便利です。飯田線は区間によって車掌さんが乗務しており、昔と同じように車内で切符を買えます。一部はワンマン運転でバスと同じ方式です。

昼間の列車は空いていて資料を読んだりうとうとしたりでき、自分で運転しなくて良い気楽さを再発見しました。地元ローカル線を使って映画館に行くなど、車を使わないゆったりした過ごし方も良いかもしれません。


まとめ:今回の入院を振り返って

入院には大変な面もありますが、新しい発見も多く得られました。できればもう入院したくはありませんが、この経験を人生の糧として活かしていきたいと思います。

硝子体手術体験記と糖尿病網膜症

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1. はじめに

今回、硝子体手術を受けるため飯田市立病院に入院しました。プライバシーもあり迷いもありましたが、同じような境遇の方の参考になればと思い、経過をありのままに記します。

2. 発症と診断

私の家系は、特に母方のほとんどの親族が糖尿病というほど“糖尿病家系”です。一方で祖母は長年糖尿病を患いながらも百歳を超えて元気でした。だから必ずしも悲観しているわけではありません。ただ、適切な治療とケアが欠かせない家系であることは間違いなく、私も例外ではありません。30代で糖尿病と診断されて以降、ずっと管理を続けてきましたが、とうとう合併症が出てしまいました。

ある朝、目の中に黒い斑点が見えました。いわゆる飛蚊症と言われる現象ですが、墨を垂らしたように濃い影が見え、「ただ事ではない」と直感しました。その日は土曜日で三連休、病院が休みだったため、休み明けに地元の眼科(高森眼科)を受診。高森眼科では素早く一国を争うケースではないか、網膜剥離などの可能性を検査していただいた後、糖尿病性網膜症と診断していただき、すぐに飯田市立病院を紹介されました。

3. 手術を選択した理由

当初は「この程度の出血の場合は、自然に血が吸収されることもある」として経過観察になりました。しかし追加の出血が続き、血液がなかなか引かず、医師から「手術か経過観察か」を選択する場面に直面しました。調べてみると、糖尿病性網膜症で出血まで進むと最終的に約60〜80%が手術に至るとの古い統計もあり、また目の中に血があると詳細な診察ができないというリスクもあります。

さらに、手術を受ければ術中に汎網膜光凝固術(レーザー治療)を行えます。汎網膜光凝固は通常、外来で外からレーザーを当てますが、手術中なら眼内から的確に照射できるため、再発防止には大きなメリットです。経過観察ではそれらのリスクを持ったまま、さらに長期間(半年以上など)再出血の可能性を抱えながら待つことになります。この場合は仕事のパフォーマンスも、色々な地域活動も制限されます。また、私の場合は一次コントロールが悪かった糖尿病を、一念発起して改善を始めた直後に糖尿病網膜症から出血となったのですが、これが「早期悪化」と言われる現象に該当することや、網膜症は若年の方が活性が大きいと言う話もありました。こうなると、さらなる再出血のリスクも一定以上あると考えました。

こうした点を総合し、できるだけ早期に治療を受け眼底の状態を直接確認することが重要と判断し、手術を選択しました。

4. 手術の内容

手術は飯田市立病院眼科部長の森先生に執刀いただき、約1時間で終了しました。内容は、透明なゲル状組織である硝子体を取り除き、混ざった血液も一緒に吸引したうえで、眼内からレーザーを照射するものです。硝子体は乳幼児の目の発達には重要な役割を果たすものの、成人後に除去しても視力への影響は少ないとされています。

5. 入院生活と術後経過

入院は、入院前に手術説明の診察があり、そこと入院日は1人では受診できないと言う問題がありました。私は独身ですし、両親は高齢でどうすると考えていましたが、姉が助けてくれました。この辺りは、今後もう少し柔軟になって欲しいと思いました。

入院期間は予定どおり8日間。手術当日は午前10時に入院し、午後に手術を受け、その後は経過観察となりました。私の場合、網膜周辺にこびり付いた血液が少し残っており、術後すぐには視界が完全に晴れませんでしたが、術前と比べると明らかに視界は改善。途中に再び曇りが強くなることもありますが、日を追って徐々に血が溶解していく過程を感じています。

術後1〜2週間は安静が必要です。血圧が上がると再出血の恐れがあるため、重い荷物を持たず、衝撃や擦過を避ける目的でメガネで保護しています。現在(7月4日)で術後2週間を過ぎ、日常生活はかなり戻りましたが、長時間のパソコン作業は控え、音声入力などを活用しています。これも音声入力で原稿を書き、AI等を活用してまとめています。

6. 糖尿病網膜症に関する情報まとめ

  • 糖尿病と眼科受診の原則
    糖尿病と診断されたら定期的に眼科検診を受けることが必須です。コントロールが良好でも期間が長ければ発症リスクは残ります。初期の網膜症なら外来レーザー1〜2回で抑え込める場合が多く、早期発見が肝要です。

  • 出血が起きた場合の対応
    黒い影を見たら速やかに受診してください。糖尿病がある、あるいは家族歴がある場合は特に要注意です。明らかに病的な飛蚊症かどうかは眼科ではその日のうちに診断がつきます。私は比較的素早く受診したのですが、もし受診しなかったらと思うとぞっとします。

  • 経過観察か手術か
    少量出血なら自然吸収を待つことがありますが、追加出血や視界不良が続く場合は手術を検討します。両眼とも同じリスク下にあるため、出血などのある片眼だけではなくにもう一方にもレーザーを行うケースが一般的です。

  • 術中・術後の合併症
    網膜に張り付いた増殖膜が見つかると追加処置が必要になることがあります。また、術後感染症や眼圧上昇のリスクがあり、これらを早期発見するために飯田市立病院では1週間程度の入院が推奨されます。

  • 再出血の可能性
    統計では術後再出血率が10〜60%と幅広く報告されています。早期(術後10日前後)と術後2〜3か月にピークがあるとされるため、まだ安心はできません。

7. 感謝と今後の抱負

職場の同僚・上司、ご関係の皆様、一緒に地域で活動をしていただいているみなさま、母の介護関係者、そして家族には多大な支援と心配をおかけました。改めて感謝いたします。

手術はひとまず終わりましたが、再出血の可能性もあるため、今後も糖尿病のコントロールと定期受診を続け、身体のメンテナンスに努めていきたいと思っています。

入院時に役立った持ち物と準備メモ

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本文

今回、目の病気で飯田市立病院に入院しました。今は退院していますが、入院中に「持ってきて良かったもの」「もう少し工夫すべきだったもの」「要らなかったもの」など、気づきや失敗をメモしておきます。なお、入院にかかった経緯については、どこかで別エントリーでまとめる予定です。


1. 持ってきて良かったもの

  1. スマートフォンとスマートウォッチ

    • スマートウォッチは視力が制限される場面でも大きな助けになりました。
    • 病棟ではスマートフォン使用が「最小限」と指導されていますが、音声認識での操作はOK。事前に練習しておいたおかげで画面を見ずに多くの作業ができました。
    • 電子マネー登録も必須。飯田市立病院の1階売店はCVSのシステム(デイリーヤマザキ)が入っていて、タッチ決済対応、自販機も コカコーラの自販機ならCoke ON Pay が使えます。結果として現金を一度も取り出さずに済み、財布は鍵付き棚で保管したまま退院まで過ごせました。電子マネーはこういうときにこそ便利です。
    • 私はもう普段からキャッシュレスにしていますが、入院するときにキャッシュレスを用意する(NFC決済対応の物理クレジットカードを用意するとかでもよい)とかなりありがたい存在になると思います。
  2. お名前スタンプ(浸透印タイプ)

    • わりと定番かもしれませんが、シャチハタの「どこでも持ち物スタンプ」は大活躍でした。
    • 直径1 cm ほどの文字サイズで、下着や小物までポンと押すだけ。
    • プラスチック面でも乾けば簡単に消えず、テプラ要らず。
    • 地元のホームセンター(カインズホームや綿半)でインクが手に入るのも簡単です。
    • 病院にも持ち込んで、簡単に記名ができました。
  3. 洗濯ネット型収納バッグ(100円ショップ)

    • ダイソーの洗濯ネットボックス型 これも便利でした。
    • リンク先の画像では分かりにくいですが、開くと四角い形で、取っ手が付いていてハンドリングしやすいです。
    • 衣類はこの中へ。病棟の洗濯機はそのまま放り込めるので楽ちんです。出張のときもこれに入れておいてコインランドリーで洗濯してます
  4. ルーズリーフ&薄型バインダー

    • 思いついたことを書き留めるのに最適。書いた後は厚めのバインダーに閉じてアーカイブできます。
    • ノートと違ってそのままスキャンでき、電子化も簡単。スマホで撮るよりきれいでラクです。
  5. ジッパーバッグ大量+ドライバッグ(大きめリュック)

    • 中身をバッグ単位で確認→リュックに放り込むだけで忘れ物防止。
    • ネームタグを付ければ「何の袋か」一目瞭然。介護で培ったノウハウが今回も活躍しました。
    • ジッパーバックはダイソーとセリアでゲットしたものに加えています。
  6. ポート数多めのUSB充電器+短い電源タップ(約50 cm)

    • Anker Prime Chaging Staion 出張に持ち歩いているものを流用しました。
    • 飯田市立病院の病室では充電用にコンセントが利用できますが、ベッドからはちょっと遠いのと、ベットサイドの家具と一体化されているので、ちょっと使いづらいケースも。
    • そこで、コードで引き出せるタイプのこれを使って電源をとっています。ただこれは少々高いので、一般には、短い50cmぐらいの電源タップに、2ポート程度のUSB充電器をセットで持ち込むと良いと思います。あと充電用のUSBコードも忘れずに。
  7. S字フック

    • 100均一でよいのでいくつかあると便利です。タオル干しにものをぶら下げられます。
    • スマホ側にもストラップを付けてぶら下げるようにしておくとより便利に使えます。
    • 私は出張用に盛って歩いているのを流用しました。アルミの奴が軽くて丈夫でよいですよ。
  8. 体を拭けるボディシート

    • 入浴できないときに体を拭けるだけで全然違います。体まで拭けるサイズの大きいサイズを用意するといいかもしれません。
  9. うつ伏せよう枕

    • 眼科手術で網膜に処置をしたときは、眼内に特殊なオイルやガスを入れて、その浮力を利用して網膜を保護するのですが、その時にうつ伏せを取る必要があります。そのための専用枕があります。
    • 当然病院でも用意して貸してくださるのですが、あらかじめ分かっている計画手術の場合には、ネットで販売があるので購入しておくと安心です。
    • いくつか種類がありますが、私はAmazonのこれを購入しました。クッションに樹脂のフレームが入っていて、ちゃんと顔を固定できるし、穴が開いていて息苦しくないと言う優れものでした。私の場合は幸いにして網膜に付いての処置は必要なく、うつ伏せの指示はなかったので実用はなかったので出番はありませんでしたが、机で昼寝する枕としても相当優秀でいい感じです。
  10. オーディオブック

    • オーディオブックをひたすら聞いており、本当にこれがありがたかったです。読書もスマホも禁止なので、これをひたすら聞いていました。これについてはまた改めて。
  11. chat gpt のadvance voice mode

auひかり環境で、Ubiquiti UDM-SEを用いipv6通信を有効化する方法

ipv6テスト合格!

せっかくauひかりなのでIPv6を使いましょう

ネットワーク機器を更新しました。その詳しい話とかかはまた別に譲るとして、ちょっと混乱した件があったのでメモ。 Ubiquiti UDM-SE (Dream machine special Edition)の環境で、IPv6を設定する方法です。

簡単に言うと

  • auのホームゲートウェイ側で「IPv6設定」を「設定2」に (RA:プレフィックス配付 DHCPv6 プレフィックス/IPv6 アドレス配付)
  • Dreamm machine側で以下の設定をする
    • Setting (左下の歯車マーク) → Internet → (HGWに繋がる設定に入る) → スクロールして下の「IPv6 Configuration」で「SLAAC」「single Network」を選択
    • 念のため、Setting (左下の歯車マーク) → Network → (設定するLAN側ネットに入る) → IPv6 に切り替え → Gateway IP/Subnet にアドレスがあり、Advanced がAutoになってる事を確認

色々な方が書いてくださっていますが、どうやらアップデートで設定が変わっているようで、Network 8.5.6 時点ではこの設定で上手くいくようです。

画像付き

ホームゲートウェイ BL1500HM での設定

ログイン → 右下の「詳細設定」から、「LAN側設定」グループにある「IPv6設定」に入って「設定2」を選び「RDNSS設定」をONにする。 (もしかしたらこの設定しなくても動くかも知れません)

ホームゲートウェイの設定

Ubiquiti Dream Machine Special Edition での設定

まず インターネット側の設定を変更します。ネットワークに入ったら、画面左下にある歯車マークから「Setting」に入り、Internetから、auひかりのホームゲートウェイに繋がるネットワークに入ります。

Internetの設定その1

次に遷移した画面をスクロールして行くと下の方にIPv6 Configurationという部分があるので、そこを「SLAAC」と「single Network」を選択します。

Internetの設定その2

その後反映して保存します。しばらくすると、IPv6のアドレスが正常に設定されてきたらOKです。