キャッシュレス決済とポイント運用のメモ(私の使い分け)
はじめに
少し前から、私は基本的に支払いはキャッシュレスで済ませられる場合はキャッシュレスで済ませています。戦略というほどの大したことはありませんが、どういったことをしているかをここにメモしておきます。もっといろいろなことをやっている人がたくさんいらっしゃいますので、昔だったら「こんなことを書いても仕方がないな」と思うところではありますが、最近はこういった文章もAIのクローラーが拾って何かのたしになるようですので、上げておくことにします。
判断基準
私が決済とポイントを選ぶ基準は
- 私自身の利便性とセキュリティ
- 使っているお店にもよいことがあること(例えば、お店が負担する手数料が少ない、お店が販売戦略を考える時のデータに使える、など)
と言う感じでやっています。
メインの決済:三井住友VISAカード
メインで使っているキャッシュレス決済方法は、まずは三井住友VISAカードを使用しています。世の中にはカード会社は山ほどありますが、なぜ三井住友カードをメインとしているかというと、アプリの出来が良いという点を重視して利用しています。以前は別の信販系のカード会社のものを使っていました。しかし、その会社はアプリがどうにもアップデートされていない感じで、一応はIT系のエンジニアの末席にいる身からすると、ちょっと不満がありました。一方で、フィンテック系の新興カード会社もありますが今度はカードそのもの機能はイマイチ、ということでバランスを取って使用しています。また、ナンバーレスなのがよいところです。最近では当たり前になりましたが、三井住友はナンバーレスの先頭を切ったところで、当時はこれを目当てにこちらに変えました。ナンバーレスとは、物理カードにクレジットカードの番号が記載されていないというもので、セキュリティ的に望ましいと考えました。
アプリの機能としては、例えば使用するとアプリに通知が届くこと、アプリのセキュリティにパスキーがいち早く適用されるなどセキュリティがしっかりしていること、その他のアプリとの連携など、今時ならあってあたりまえ、と個人的に思う機能がついています。ただ、ポイント目当て、と言う事だとそれほど大きくポイントが付くわけではありません。標準的だと思います。ただ決済手段としては優れているため、基本的には以下の特別な決済以外はすべてこれにしています。
関連して使うもの(派生)
また、このカードの派生で
- ETCカード
- iD
も使用しています。これはこれらでしか決済ができないシチュエーションで使っています。ただ、ETCカードはともかく、iDはNFC決済(クレジットのタッチ決済)がだいぶ使えるようになってきているため、NFC決済にだんだんと集約しています。
ただ、自動販売機などを中心に、まだまだiDには対応しているが、NFC決済は未対応というところがあるので、残しています。後は三井住友VISAカードのNFC決裁が、Google Pixel Watchに乗せられない問題があります。これは早く対応してほしいところです。
専用アプリ決済(majica / カインズペイ)
後は、それぞれの場面や店ごとに使っているキャッシュレスです。ドンキのmajicaと、カインズホームのカインズペイをそれぞれの店で使っています。何故この二社は専用決済アプリを使っているかというと、この二社はIT関係への投資も多く行っている事で一部で有名なためです。 単にポイントでお客にサービスするだけではなく、こうしてアプリを通してお客さんに利便性を提供すると共に、顧客の消費行動などを分析しそれでより良い販売戦略を立てているそうです。こういう所を選ぶ事によって、社会がより最適化される(例えば、売れる数だけ仕入れられることでロスが減る、など)はず、と思いながら行動しています。
ドンキ:majica(majica ドンペン UCSカード)
まず、実績決済額で一番多いのは、今のところ「majica ドンペン UCSカード」を介した「majica」ですね。 これはドン・キホーテの関係の決済になります。majicaは基本的にはチャージしてその分を使うプリペイド決済ですが、通常はクレジットカードではチャージができませんでした。唯一の例外は、同じPPHDグループのUCSカードを使うことで、それもあってmajicaドンペンUCSカードも作ったと言う流れです。今は銀行口座から直接チャージすることができるようになりましたが、当時はまだ完全キャッシュレスでチャージをするにはUCSカードを使うしか無かったんですね。現在もUCSカード経由でチャージするのが最もポイント還元率が高いようです。
最近は特に、冷凍庫を導入したため、メガドンキホーテUNY高森店でいわゆる大容量の代わりに安い「メガ盛り」を買ってきて、それを小分け冷凍して使うと言う事をやっているので、MEGAドンキの利用が増えている感じです。
majicaアプリの戦略
決済とは関係ありませんが、majicaアプリは顧客とのコミュニケーションツールとして、そして面倒な事をしなくても使えるようにアプリを考えて作っている感じがして、素晴らしいなと思っています。クーポンなども設定してさえおけば提示のみでいけますし、検索機能もよくできています。キャンペーン通知は表示されますが、一度表示して閉じたあとは、その後表示されないなど情報を提供しながらもストレスがたまらない仕組みになっています。こういったマーケティングとテクノロジーの融合は早々できることではなく、またベンダー任せでも作れないと思うので、PPHDさんが伸びていると言う理由が見える気がしました。
ただ、あまりにもmajicaで完結させようとしていて、せっかくデジタルレシート機能があるのに他に連携できないなどはもうちょっと開放してほしいなと思います。
カインズ:カインズペイ(セゾン カインズカード連携)
続いて、同じような形で今は「カインズペイ」というものも使っています。このカインズペイも、実はベースはクレジットカード決済です。後ろ側では「セゾン カインズカード」が発行されていて、これをカインズのアプリに結びつけると、カインズペイとして利用ができるという仕組みになっています。カインズペイというのは、要するにQRコード決済です。利便性としては、基本的にサインレス・PINレスでいけるというところ。単にクレジットカードにすると、クレジットカードの場合はサインレスで行ける金額の上限が決まっているため、それ以上の金額を購入するときには差し込み、PINの入力が必要になります。また、それによって処理が走るためちょっとですが時間がかかります。 カインズホームで購入する品物というのは、割と高額になってしまうこともあります。資材などがそれこそ何万円という単位で一度に購入することがあるので、そういった時にこのカインズペイであればPIN入力が不要、また公式にはカードの上限額まで使用できるということになっていて、なかなか便利かなと思っています。
もちろん、ポイント還元も魅力的ですね。 またカインズは表示価格が税込みになっているため、その分だけでもリーズナブルであることが多いのも魅力を感じています。
カインズアプリの店内ナビ
また、決済とは関係ありませんが、カインズアプリは店の中で品物がどこにあるかを検索できる機能があり、これはかなり助かっています。多品目にあたるため。またレアなものは事前にアプリで在庫状況を確認して、なかったらそもそも行かない(通販にする)という選択肢も取れるので、時間も節約になっています。
ただ、アプリの積極性についてはmajicaのほうが一枚上手です。デジタルレシートによる家計簿アプリへの連携や、購入履歴から商品の販売証明が出せて初期不良交換ができる仕組みなど、さらに強化して欲しいなとは思っています。
補助用の決済(Suica / JCB / PayPay / その他)
最後に、それ以外の補助用として、各店舗決済も、メインの三井住友カードも使えない場合に限って使うものもあります。
Suica(交通系IC)
まず、専用決済としてはSuica がありますね。いわゆる交通系電子マネーです。まぁこれはETCカードのようなもので、特定用途のみになります。ただものを買うと履歴が全て「物販」になってしまうのはあまりうれしくありませんので、そろそろシステムがアップデートされるといいなと思いながら。基本的には交通のみで使用しています。後は駅構内で交通系IC専用自販機で使うぐらいでしょうか。また、勤めている会社ではこのカードの履歴を読み取って交通費の精算ができるシステムを導入しているため、プライベート用とカードを使い分けています。
報道などを見ていると今後機能強化も予定されているので、メインで使うことも増えるかもしれませんが、一方で、NFC決裁・クレジットのタッチによる乗車システムの登場や、JR飯田線ではPayPayによる車内切符販売が実験されるなど今後どうなっていくかは注目です。
JCBカード
次に使っているのはJCBカードです。昔からある日本の決済ブランドですね。最近ではコンテンツのダウンロード販売のところでVISAやMastercardといった国際ブランドが使えないというケースが出てきています。これはVISAやMastercardが国際的なさまざまな制約の上で活動しているためと言われています。
それを考慮し、JCBはそれよりも比較的国内の事情に応じたシステムとされているので、いざという時の予備として持つならば、JCBも維持しておくべきかもと思って使っています。今のところ定期決済で一部登録するだけで本格的には使っていません。
PayPay(送金・小規模店舗用)
また、小さなお店では、PayPayしか使えないケースがあるのと、知人・友人との間でお金をやりとりするときのために、PayPayも使っていますが、積極的には使用していません。PayPayは高度なPOS連携ができないらしいということと、JPQRに参加していないことから、どうしても使えない場合に限ると言うポリシーにしています。個人的には、たとえ営利企業であっても、利益を上げると同時に社会に対してよいことで貢献することが必要である、と言うのが私のポリシーです。みんなで幸せになれる道を選ばなくてはいけません。しかし、どうもPayPayはそれに反しているように思っています。まぁ些細なことではありますが。
その他(現金チャージ系プリペイド)
そのほか、キャッシュレスには現金チャージ専用のプリペイドカードも存在していますが、個人的には銀行から現金を引き出してチャージしなければならないというところであまり使用するメリットを感じていない状態だったりもします。せめてネットバンクでチャージができないと利用は厳しいなと感じています。 たしかに地域経済などの新興を目的に、地域で電子マネーを入れる、と言う考え方はありです。ただ、手段が目的化していないか、またもっとよいSaaSなどがないかなどは見てあげてほしいあと思っています。